5P 10版              創刊日 2004年(平成16年)5月1日(米輔日)
  
発行人 : 桂米輔
(C) Katsura Yonesuke2004
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私、桂米輔がハリボテ看板の会長をしている
第八十四回例会 句報
     
宿題「乱」
竹森 雀舎 選
秀 句
恋心他人が見れば乱心さ たま
選者評
他人が見ればまさに乱心なのかもしれないのが恋心というものでしょう。人間の心を詠むのが川柳です。一読明快、鮮やかな切り口でまとめられた佳句だと思い、秀句に頂きました。

  互選トップは同数で七句
何かある妻がにっこり出迎えた
整理した部屋で乱れるわが記憶
妻の乱定年離婚ほのめかす
試みに言葉をひとつ投げてみる
乱脈は家も会社も市も国も
乱発し一つ受けたぞおやじギャグ
乱雑に見えて置き場のわかる部屋
直美
南海
貞佑
くまひこ
彌三

寿

席題「握る」
牧浦 完次 選

秀 句
汗ばんだ握手で人を飲んでいる まさし
選者評
「手に汗を握る」とは興奮したたとえに引用される。「人を飲む、相手を飲む」には精神的にしろ経済的にしろ、大変なエネルギーが要る。川柳の奥の深さを思い知らされた。

互選トップ 冷たい手握って損をした気持 貞佑
上位
ポケットで握りしめてる力瘤
握りあうその手にひそむ計りごと
幸せは握りすぎるとこぼれます
一言へ握りこぶしが空を切る
あいつとは爆弾仕込み握手する
赤ん坊夢を握っているのかな
雀舎
くまひこ
まさし
完次
正己
正己

三月二十八日の朝、同人の林家染語樓君が食道がんの為に、54才で他界されました。ここに改めて、皆様にお知らせを致しまして、故人のご冥福をお祈りいたします。
故人の最後の投句となりました、二月例会での入選句。
枕元動かぬ時計置いてある 染語樓
今となっては何とも言えぬ、複雑な気持にさせる句であります。私好みで染語樓さんの句を、いくつか拾ってみました。
闘病中、病院からの投句より
貧乏はこっちが避けても寄って来る
何もかも避けて通れる訳も無し

雑踏を楽しんでいる初詣
酒止めて煙草も止めて何たまる
まともだと思っているだけ皆んな変
欲ばらぬ金幸せもひと掴み
以前の句集から
人生を各駅停車に乗り換える
マネキンが着てると似合う服なのに
逃げなさい男になれと言われたら
上に花下に御馳走笑い声
こりゃ困る家に明かりが灯ってる
情熱を欠片だけでも伝えたい
十人の客でも僕には大劇場
野心よりたまった家賃払いたい
夢叶うちょっと手前に幸せが
亭主とは鵜のようなものでしょ妻よ
鍵穴の向こうにひそむミステリー
骨を折りくたびれ損が好きな僕

会員の皆様から、彼らしいナンセンス句だから、是非とも追加をとの意見があり、次の三句を追加します。
串カツのクシが最後にノドを刺す
ダンディーと言われローンが一つ増え
罪認め桜吹雪を見せられず

安らかに、おやすみ下さい。  合掌

興味のある方、参加してみようと思う方は連絡下さい。いつでもお待ちしています。連絡先dogachaga@yonesuke.comまで。

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