5P 10版              創刊日 2004年(平成16年)5月1日(米輔日)





発行人 : 桂米輔
(C) Katsura Yonesuke2004
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私、桂米輔がハリボテ看板の会長をしている
第百九回 例会
《 句 報 》

今回は、大川に屋形船を借りまして、句会の後、二次会としてクルージングと宴会を楽しみました。少し前に、桜が散ってしまって、花見ならぬ、葉見の船となりました。また、船の中で昨年度の年間秀句の発表も行なわれ、それぞれに賞状、額、それに副賞が渡されました。

-平成18年度 年間秀句-
宿題の部 <竹森 雀舎 選>
良いことがたび重なってやな予感 直美
選者評 良いことばかりが続くと、却って不安感に襲われる。人間の心を覗いた一句だと思います。

席題の部 <牧浦 完次 選>
石橋をたたいて渡るキリギリス 正己
選者評 蟻とキリギリスの物語では、無計画な暮しで結局破綻した主人公としてキリギリスが描かれていますが、川柳では対照的に、頗る慎重な主人公としているところにユーモアが生まれています。

ユーモア賞
<桂 米輔 選>
哀愁を誘う一本残った歯
題の「哀愁」その通りに、当人はさびしく悲しい。周りも一応はその境遇に同情してしまいます。しかしこれを客観的に見ると、その様は当人には悪いのですがやはり笑わずにはいられません。歯医者さんらしい見つけで感心しました。

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宿題「劇」 <竹森 雀舎 選>
秀 句
だんだんと妻の化粧が京劇に 直美
選者評
妻の化粧が、京劇になって来るという目付けが面白かったと思います。リズムも良く着想も良く、秀吟としていただきました。

互選トップ
だんだんと妻の化粧が京劇に 直美
上位
お裁きも優しさのある時代劇
劇的な勝利信じてサンテレビ
劇は劇映画は映画俺は俺
悲劇だというが喜劇にみえる恋
劇的な出逢い待ちわびまだひとり
朝帰り妻の笑顔の無言劇
惨劇を笑顔で伝えワイドショー


志津子
圭子
歌之助

恵美子
市楼
米二

席題「素顔」 <牧浦 完次 選>
秀 句 新緑の素顔を見せて山開き 米輔
「素顔」という題で顔がでないのはこの句だけ。折りしも新緑の季節。瑞々しい素顔は、山開きで足を踏み入れる者にとって、最高の癒しになることでしょう。

席題の互選は、時間の都合でかつあいになりました。
上記以外の入選句から…


宿題
魅了する役者のいない政治劇
江戸映す藤十郎の深い芸
改札を抜けて始まる仮面劇
大阪の笑い教室新喜劇
屋根裏で隈取をして出番待ち
夫婦喧嘩劇中劇を演じてる
劇中の端役わたしにちょうどいい
裏方に恵まれ出来る良い芝居
いい人を演じきってる鬼瓦
斬られ役最後に劇を盛り上げる
喝采のない劇場がひからびる


志津子
昭二
雅明
スペンス
まさし
彌三
智亜紀
フミ
正己
完次
雀舎<軸吟>


席題
二日酔い鏡の中に知らぬ人
七面鳥本当の顔はどれでしょう
風呂上がり素顔に逃げるペット達
すっぴんで居たら座席を譲られる
美人ママ素顔は鏡だけが知る
百歳の素顔歴史に刻まれる
化粧して待ってた頃もあったけど
一目惚れ素顔を見たら知らん顔
諸々の鎧を脱いだ午前二時
すましてもふとした素顔かわいくて
無口だが素顔が語る人の良さ
すっぴんで恋の勝負にいどみます
酔った夜あれがあの娘の素顔かな
肩書きの取れた素顔の頼りなさ

志津子
のぶお
彌三
直美
篤信
雀舎
くまひこ
スペンス
正己
圭子


昭二
完次<軸吟>


前出以外の噺家の句。○無しは没句。
宿題








木か岩か犬か死体か俺の役
名優の汗と苦労を知る舞台
名優の後追いかけて中座消え
酔うほどにセリフ聞かせて芝居通
劇薬の欲しい夫婦に薬なし
中日過ぎ客盛り上がり時間延び
花紀岡寛美共演見たかった
空き缶の音カラカラと閑古鳥

市楼
米輔


歌之助

米二

席題




この男敵に回せぬ素顔見せ
この素顔見られたくないニューハーフ
あなただけ素顔見せます甘えます
歓楽街心もしてる厚化粧
米二

米輔











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